Notionだけ開けない、ページの読み込みが途中で止まる、ワークスペースにはログインできるのにデータベースだけ表示されない。このような症状は、Notion自体の障害だけでなく、Clashのルール判定、システムプロキシ、DNS、または選択中のノードが原因で発生することがあります。特にブラウザでは正常でもデスクトップ版Notionだけ接続できない場合は、アプリがClashのプロキシを正しく利用できていない可能性があります。この記事では、Notionの接続エラーを切り分ける手順と、Clash Verge、Clash Verge Rev、Clash for Windows、Mihomoで確認すべき設定を順番に解説します。
最初にNotionだけ接続できないか確認する
まず、設定を変更する前に障害の範囲を確認します。ブラウザでNotionのトップページ、ログイン画面、ワークスペース、画像やファイルの保存先を順番に開いてください。トップページは表示できてもページ本文や画像だけが読み込めない場合、関連ドメインの一部が別のルールにマッチしている可能性があります。
- ブラウザのシークレットウィンドウでNotionを開き、キャッシュや拡張機能の影響を除外します。
- Notion以外のHTTPSサイト、GitHub、動画サイトなどを開き、Clash全体が停止していないか確認します。
- Clashのダッシュボードにある「接続」または「Connections」を開き、Notion関連のリクエストを探します。
- 表示されたドメイン、適用ルール、使用プロキシグループ、接続状態を記録します。
- Clashを一時的にグローバルモードへ切り替え、Notionが開けるかテストします。
グローバルモードでNotionが開くなら、ノードそのものよりもルールの問題である可能性が高いです。ルールモードでだけ失敗する場合は、NotionのドメインがDIRECTに送られている、広告ブロックルールに誤って登録されている、または異なるプロキシグループへ振り分けられているケースを疑います。一方、グローバルモードでも失敗するなら、ノード、DNS、TLS、またはアプリのプロキシ方式を確認します。
Clashのルールとシステムプロキシを確認する
Clashをルールモードで使用している場合、最初にNotionの通信がどのルールへ到達したかを確認します。ルールは上から順に評価され、最初に一致したルールで処理されます。そのため、末尾に正しいプロキシルールを追加しても、前方の広告ブロック、プライバシー、GEOIP、MATCHルールに先に一致すると期待どおりに動作しません。
Notionのドメインを明示的にプロキシグループへ送る場合は、使用中の設定ファイルのrulesセクションで、一般的なルールより前に記述します。
rules: - DOMAIN-SUFFIX,notion.so,Proxy - DOMAIN-SUFFIX,notion.site,Proxy - DOMAIN-SUFFIX,notion-static.com,Proxy - DOMAIN-SUFFIX,notionusercontent.com,Proxy - MATCH,Final
ProxyやFinalは、実際の設定ファイルに存在するプロキシグループ名へ置き換えてください。グループ名がProxyではなく自動選択や节点选择になっている場合、そのままコピーすると設定エラーになります。また、Notionのログイン、画像、添付ファイル、埋め込みコンテンツは複数のホスト名を使うことがあるため、一つのドメインだけを追加して終わりにしないことが重要です。
次に、OS側のシステムプロキシを確認します。Clashの「System Proxy」「システムプロキシ」をオンにすると、通常はHTTPおよびHTTPSプロキシにClashのローカルポートが設定されます。ブラウザは開けるのにデスクトップ版Notionだけ失敗する場合、Notionアプリがシステムプロキシを無視している可能性があります。アプリを完全終了してから再起動し、改善しなければ後述するTUNモードを試してください。
- Clashのプロキシモードが停止やDirectになっていないか確認する。
- システムプロキシのアドレスとポートが、ClashのHTTPポートと一致しているか確認する。
- 他のVPN、企業向けセキュリティソフト、ブラウザ内蔵プロキシを一時的に無効化する。
- Notionアプリをタスクトレイやメニューバーから終了し、再起動する。
DNSとTUNモードでアプリ通信を補正する
Notionの一部リソースだけがタイムアウトする場合、DNS解決の不一致が原因かもしれません。ローカルDNSが返したIPへアプリが直接接続しようとすると、Clashのドメインルールが正しく適用されないことがあります。特にDNS汚染、IPv6経路の不安定さ、ネットワーク側のDNSフィルタリングがある環境では、ブラウザとデスクトップアプリで結果が異なることがあります。
Mihomoでは、まずDNSの有効化とfake-ipモードを検討できます。fake-ipを使うと、アプリには一時的なIPを返し、Clashが元のドメイン名を保持したままルール判定できます。
dns: enable: true enhanced-mode: fake-ip fake-ip-range: 198.18.0.1/16 nameserver: - https://1.1.1.1/dns-query - https://dns.google/dns-query fake-ip-filter: - '*.lan' - '*.local' - 'localhost.ptlogin2.qq.com'
この設定をそのまま利用できるかは、使用しているコアと配布元の設定仕様によって異なります。Clash Verge系やMihomoでは設定画面からDNSを変更できる場合がありますが、購読設定によって上書きされることもあります。変更後は設定を保存し、必要に応じてDNSキャッシュをクリアしてからClashを再起動してください。
デスクトップ版Notionがシステムプロキシを利用しない場合は、TUNモードが有効な解決策になります。TUNモードは仮想ネットワークインターフェースを作成し、ブラウザだけでなく、システム上の多くのアプリ通信をClashへ取り込みます。Clash Verge RevやMihomo対応クライアントでは、設定画面からTUNをオンにして、必要な権限を許可します。
- Clashの設定画面でTUNモードを有効にします。
- 管理者権限、VPN権限、またはネットワーク拡張の許可を求められたら承認します。
- DNS hijackが利用できる場合は、仮想インターフェースのDNS処理をClashへ向けます。
- Notionを完全終了し、TUNを有効にした状態で再起動します。
- 改善しない場合はIPv6を一時的に無効化し、IPv4経路で再テストします。
ノード変更と最終的な切り分け
ルールとDNSに問題がなければ、選択中のノードを変更します。ノードのpingが成功していても、NotionへのHTTPS接続や特定のCDN通信が正常とは限りません。ノードの応答速度、混雑状況、出口側のネットワーク、TLS接続の相性はそれぞれ異なります。まず自動選択グループで別のノードへ切り替え、その後Notionを再読み込みしてください。
| 症状 | 考えられる原因 | 優先する対策 |
|---|---|---|
| ブラウザもアプリも開けない | ノード障害、DNS、Clash停止 | 別ノード、DNS、グローバルモードを確認 |
| ブラウザだけ開ける | アプリがシステムプロキシを利用していない | TUNモードを有効化して再起動 |
| ページは開くが画像が表示されない | 関連CDNドメインのルール不足 | 接続ログでドメインを確認し、ルールを追加 |
| 特定ノードだけ失敗する | 出口回線やノード側の制限 | 別地域または別プロトコルのノードへ変更 |
| 設定変更後に全サイトが失敗する | YAML構文、ポート、DNS設定の誤り | 設定を検証し、直前のバックアップへ戻す |
接続ログでは、Notion関連リクエストが「拒否」「タイムアウト」「ルール未一致」のどれになっているかを確認します。拒否なら広告ブロックや自定义ルールを見直し、タイムアウトならノードやDNSを変更し、未一致ならドメインルールの位置とグループ名を確認します。設定を複数箇所同時に変更すると原因が分からなくなるため、グローバルモード、ノード変更、DNS、TUNの順に一つずつ試すのが安全です。
最後に、修正後はNotionのログイン、ページ本文、画像、ファイル添付、検索、共有リンクを確認してください。トップページが表示されるだけでは完全復旧とは限りません。不要なskip-cert-verify: trueを追加したり、すべての通信を無条件にプロキシへ送ったりする方法は、セキュリティと安定性を損なうため避けてください。原因を接続ログで確認し、必要なドメインとアプリだけを適切なルールへ割り当てることが、長期的に安定したNotion環境につながります。
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